うつ病からの回復のためのカウンセリングとは?
かささぎ心理相談室は、神戸市、芦屋市、西宮市などからアクセスしやすい場所にあるカウンセリングルームです。医療や教育機関などの経験のある臨床心理士によるカウンセリングやコンサルテーション、心理テストなどを提供しています。
ここでは、うつ病とカウンセリングについてお伝えします。
うつの症状
うつ病とはどのような心の状態でしょうか?
一般的には、次のような症状が現れると言われています。
- 気分がひどく落ち込んで何にも興味をもてなくなる
- 食欲や睡眠の障害がある
- 疲れやすさや身体的な不調
- 思考力や集中力が低下する
- 気力が減退し、動けない
- 焦燥感を感じる
- 罪責感や死にたいとの思いが強い
- 妄想(自分は癌で死にかけているに違いないといった心気妄想や、罪業妄想、貧困妄想などがみられることがあります)
大きく分けると、「抑うつ気分(ゆううつさ)」と「抑制(意欲や思考力、判断力の低下)」、「睡眠障害や食欲不振などの身体症状」の3つの症状からとらえることができます。
ストレスや喪失体験などで落ち込むことは誰しも経験することですが、うつ状態が重く、日常生活や仕事なども困難となってくると、病院で「うつ病」と診断される可能性が高くなるでしょう。
一時期、「心の風邪」といったキャッチコピーで広く宣伝されたために、精神科に受診しやすくなった、家族や会社の人に理解されやすくなったようです。
ただ、実際のうつ病は、風邪にたとえるにはもっと苦しいもので、再発することもかなり多い病気です(再発率は60%とも言われています)。日本国内の調査では、うつ病の生涯有病率(これまでにうつ病の診断基準を満たしたことがある人の割合)は6.5%だとされています。
うつ病の治療とカウンセリング
うつ病は、ストレスや喪失体験などによって、脳がうまく働いてくれない状態だと考えられています。考え方やものの見方は否定的になり、自分を「ダメな人間だ」と責めてしまい、ますます落ち込んでしまいます。
精神科や心療内科などを受診すると、医師による精神療法と薬物療法、場合によっては入院治療などを受けることになります。
うつ病になる方は、責任感が強く真面目な人が多いので、仕事を休むことに抵抗を感じることもしばしばですが、早めに治療を受けてゆっくり休むほど、回復や職場復帰も早くなると思われます。
病院などでは、うつ病の回復期に、医師の判断によって臨床心理士のカウンセリングが導入されることがあります(1)。
かささぎ心理相談室にも、地域のクリニックなどから、紹介されて来談される方もおられます。
生活や仕事のスタイル、考え方のくせ、人間関係などを見直して、再発を防ぐということがカウンセリングの大きな目標となります。
また、性格や環境因が大きいと考えられる場合にも、カウンセリングが効果を発揮することがあります。
うつ病に効果がある、とされているカウンセリング・心理療法のアプローチには、認知行動療法や対人関係療法などがあります。
前者は、うつになりやすい極端な考え方に気がついて修正したり、あるいは少しずつ行動や活動を改善していくような方法です。
後者は、身近で重要な人々との対人関係に注目し、それを良好なものにしていくことで、うつ状態をよくしようと試みるアプローチです。
カウンセリングや心理療法は、どれも私たちの日常の人間関係や生活での工夫や知恵の延長にあることが多いのです。
考え方や行動を変える、あるいは人間関係を風通しよくするといった工夫が、うつにもよい影響を与えるのです。
かささぎ心理相談室のカウンセラーは、ユング心理学や精神分析などの、心の意識的・無意識的な動きを重視するような心理療法を学んできました。
それをベースにしつつも、さまざまなアプローチや考え方を取り入れて、柔軟に支援していくことをこころがけています。
カウンセリングのご案内
かささぎ心理相談室のカウンセラーはいずれも医療や教育などの幅広い領域における経験の長い臨床心理士です。
詳しくは、カウンセラーの紹介をご覧下さい。
カウンセリングルームは、兵庫県芦屋市のJR芦屋駅から徒歩3分ほどのところにあります。神戸・三宮方面、大阪・尼崎・西宮方面からもアクセスしやすい場所です。
料金
料金:8000円(50分)、初回は80分10000円。
各種保険は適用されません。各回ごとに担当者に直接お支払いください。
開室日・時間
開室日:月〜土
午前:10時〜13時
午後:14時〜18時
研修や出張等で不在のこともあります。18時以降、日曜日のご相談は、担当者にお問い合わせください。
予約・お申し込み
完全予約制ですので、前もってお電話かメールでお申し込みください。
カウンセリング中は留守番電話になっています。お名前、ご用件、ご連絡先を吹き込んでいただければ、折り返しご連絡いたします。
どうぞお気軽に、お問い合わせください。
(1)NHKの番組などでも取り上げられたので、「うつ病の認知行動療法」はよく知られるようになってきました。しかし、認知行動療法に限らず、「死にたい」といった希死念慮が強いときや、うつの症状が重いときには、心理療法が逆効果になることもありえますので、十分な注意が必要です。