どんなときにカウンセリングを受ければいいのでしょう?
カウンセリングとは
カウンセリングとは、相談者(クライエントとよばれます)が抱えている問題や悩みに対して、カウンセラーが臨床心理学などの専門的な知識と技術をもちいて行う心理的な援助を意味しています。
どのようなときにカウンセリングを受けるのか?
では、どんなときにカウンセリングを受けることを考えればいいのでしょうか?
もちろん、あなたが必要だと思われるのでしたら、いつでもカウンセリングを利用することはできます。
私たちはつらいことやしんどい出来事があったとき、家族や友達に相談したり、あるいは趣味やスポーツなどをして、ストレスに対処しています。
そうしたことで解消されるのであれば、それでいいのです。
しかし、まだしんどい気持ちが残っている、前向きになれない、日常生活や仕事、人間関係に影響があるといったときに、カウンセリングを受けることを考えてみてください。
生きる意味がわからない
また、社会生活や人間関係といった表向きの適応には問題はなくても、「生きている意味がわからなくなった」「虚しさを感じる」ことがあります。ユングが「人生の午後三時」と呼んだような、人生後半の内面的な適応や、「自分らしく生きるには」といった自己実現の問題を抱えて、カウンセリングに来談される方も多いのです。
精神科への通院とカウンセリング
精神科や心療内科に通院されている方で、「主治医からカウンセリングを勧められた」あるいは「カウンセリングも併用して受けてみたい」と考えることもあるかと思います。
急性期の精神病状態や器質的な疾患がある場合など、カウンセリングを選択することが必ずしも適応ではないこともあります。カウンセラーとの安定した関係を維持するのが極端に難しい状態の方も、カウンセリングを受けるかどうかは熟考したほうがいいでしょう。
こうした場合でなければ、精神科や心療内科の治療とカウンセリングを併用することでメリットを得られる可能性はあると考えられます。