カウンセリングで相談できること
「カウンセリングでは、どんなことを相談できるのですか?」
「こんなことを相談してもいいのでしょうか?」
といったことを尋ねられることがあります。
かささぎ心理相談室でよくお聞きするご相談内容は、大きく分けると「メンタルヘルスの問題」「人間関係の悩み」「性格や考え方、生き方」の3つになります。
メンタルヘルスの問題
まず、精神疾患やストレスなどのメンタルヘルスの問題に関するご相談が挙げられます。
- うつ病の再発を予防したい、性格やライフスタイルなどの根本から改善したい
- 不安障害・パニック障害(急に苦しくなる、突然の吐き気やふるえ)などの不安を自分でコントロールできるようになりたい
- 意欲が出ない、イライラ、焦燥感などを改善させたい
- 対人恐怖、社会不安障害、あがり症や赤面恐怖などを治したい。人の視線が気になる。人前で緊張する。人に嫌われるのが怖い。
- 引きこもりから脱したい(対人不信感、自信喪失、警戒心が強い)
- 事故や事件、災害によるトラウマ・PTSDを克服したい。嫌な記憶、フラッシュバックに悩まないようになりたい
- アルコールやギャンブルなどへの依存症。やめたいけれどやめられない
- リストカットなどの自傷行為をやめたい
- ストレスへの対処法を身につけたい
- 怒りのコントロール(アンガー・マネジメント)
- 発達障害(アスペルガーなどの自閉症スペクトラム、ADHDなど)による生きづらさを改善したい
- 過食や拒食などの摂食障害を克服したい
- 強迫性障害(潔癖性、確認癖)に悩まされないようになりたい
- 自己臭恐怖
- 恐怖症(動物、高所、広場、閉所、会食など)
- 身体醜形障害(醜形恐怖)
- パーソナリティ障害(境界性パーソナリティ障害、自己愛パーソナリティなど)
- 解離性障害・解離性同一性障害(多重人格)
- 双極性障害
- 心身症
精神科や心療内科に通いながら、臨床心理士によるカウンセリングを活用される方も増えています。
医療機関と連携しながらカウンセリングを行なうことで、「人間関係が改善する」「薬に頼る以外の対処スキルが身につく」「再発のリスクが減る」といったメリットが得られるからです。
人間関係の悩み
私たちの苦しみの多くが、人間関係の悩みから生じています。人間関係しだいで、ひどく傷ついて自信を失うこともあれば、幸福を感じることもあります。「私は価値のある存在だ」「生きていていいんだ」といった自己肯定感や自尊心もまた、家族などの身近な人たちに自分を承認してもらうなかで育まれてきます。
- 子どもについての悩み(不登校、引きこもり、いじめ、反抗期、問題行動など)
- 夫婦関係についての悩み(不和、離婚、DV、浮気、価値観の違いなど)
- 恋愛・パートナーシップについての悩み(DV、不倫、結婚など)
- 学校や職場での人間関係(いじめ、パワハラ、モラハラ、セクハラなど)
- 親子関係についての悩み(不和、価値観の違い、「毒親」など)
- アダルトチルドレン(過度な義務感、他人優先、感情を出せないなど)
- これまでの人生における人間関係の影響
親やきょうだい、夫婦、子供など、身近な人々との関係の傷つきやこじれ、学校や職場でのいじめ・ハラスメントなどの問題は、それ自体大きなストレスとなりますし、さまざまな心身の問題を引き起こすこともあります。「自分はアダルトチルドレンだ」と気づいて来談される方や、虐待の影響や喪失体験を乗りこえたいとカウンセリングに来られる方もいます。
性格や考え方、生き方
自分自身の性格や価値観、人生の目標について考えたいと来談されるかたもたくさんおられます。
- 将来の不安
- 孤独感・孤立感
- どんな職業についていいかわからない
- どう生きたいか、何をしたいかがわからない
- 自分に自信がない
- 劣等感・コンプレックスが強い
- 自己否定・自己嫌悪・自分が嫌い
- 罪悪感が強い
- 自分には価値がないと感じる
- 心配性・不安症
- 生きる意味が分からない
- 自分が自分でないと感じる
- 「自分がない」と感じる
- 感情を表せない、自分の気持ちがわからない
- 人の目を気にしすぎる。
- 何をしても虚しい・虚無感
- 「死にたい」「消えたい」
- 自分を変えたい
- 物事をつい先延ばしにしてしまう
- 今の自分は自分らしくないと感じる
- 失敗を恐れて決断を避けてしまう
- もっと自分らしく、能力を発揮して生きていきたい
- 自己実現
こうした実存的な悩みや苦しみは、できあいの答えでは埋められません。その人自身が、内面を深く見つめながら何らかの意味や物語を見出していくしかないような問題です。カウンセラーは、そうした作業に伴走する役割を担います。
また、芸術家や研究者など、創造的な活動をされている方がよりクリエイティブに生きるためにも、心理療法が有用なことがあります。
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