コロナ禍におけるカウンセリングQ&A
コロナ禍での生活が長く続いています。感染症対策として取られている緊急事態宣言や蔓延防止等重点措置は、仕事や経済面、生活、人間関係などへも大きな影響を与えています。カウンセリングに関しても、いろいろな心配があって当然です。ここでは、新型コロナウイルスとカウンセリングについての質問に、できるかぎりエビデンスに従ってお答えします。
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Q.カウンセリングのために外出することが「不要不急」ではないかと心配です。
「不要不急の外出」という言葉をよく聞くようになりました。「どうしても必要というわけでもなく、急いでする必要もないこと」(広辞苑)という意味ですが、その線引きは非常に難しいですよね。「不急だが、不要ではない」といった用事も世の中にはたくさんあり、また、緊急事態宣言がこれだけ長くなると、不急だからといつまでも延期するわけにはいかないことだって多いでしょう。
一般には、「緊急度」と「重要度」から、不要不急か否かについて、個々人で判断することが求められます。
通院に関しては、厚生労働省も、「コロナ禍でも医療機関で必要な受診を」と提唱しています。
また、食料や生活必需品などの買い物や、健康維持のための散歩なども、不要不急には当たらないとされています。
カウンセリングについても、ご自身にとって、健康維持のために必要かどうか、重要かどうか、といった観点から判断してよいと思います。
Q.カウンセリングに通うために公共交通機関を使うことの感染リスクなどに不安があります。
公共交通機関を利用した場合の感染リスクについてはどうでしょうか?
鉄道などは常に換気し、消毒を頻繁に行うなどの工夫をして、感染予防に努めています。
BBCニュースの
という記事では、電車やバス以外の移動手段も検討しながら、次のような注意点を上げています。
- ピーク時を避ける
- なるべく空いている路線を選び、乗り換えを最小限に抑える
- 利用者が降りるのを待ってから乗車する
- 「可能な場合」は他人と2メートル距離を取る
- 移動後は少なくとも20秒間、手を洗う
また、一般社団法人日本モビリティ・マネジメント協会のCOVID-19 特設ページでは、
ポイント1 換気!
ポイント2「目鼻口」は触らない!
ポイント3「黙る」。話すなら「マスク」!
といった3つの対策をしておけば、ほぼ大丈夫と書かれています。
このようなポスターもありました。
https://www.city.fuchu.hiroshima.jp/material/files/group/12/coronakoutuuposter.pdf
Q.カウンセラーは、ワクチンを接種していますか?
かささぎ心理相談室のカウンセラーは全員、ワクチンを二回、接種済です。また、体調不良や発熱などの症状がある場合には、業務を休むようにしています。
Q.カウンセリングルームでは、感染症対策をどのようにしていますか?
新型コロナウイルスへの対応として、かささぎ心理相談室としては、換気、消毒などを行なっています。カウンセラーも、マスクを着用することをご了承ください。ご来室の方には、除菌ジェルやウエットティッシュなどをご用意しておりますので、ご利用ください。
発熱や風邪の症状などがある場合は、予定の変更などに柔軟に対応させていただきますので、ご遠慮なくお申し出ください。
電話やオンラインでの対応も行いますので、ご希望の方はその旨、お伝えください。
Q.オンラインカウンセリングにも対応していますか?
Zoomや電話などを使ったオンラインカウンセリングにも対応しています。ご希望の方はご遠慮なくお申しつけください。
もご一読ください。
Q.カウンセリングは「濃厚接触」には当たらないのでしょうか?
神戸市では、濃厚接触者について次のように定義されています。
“「濃厚接触者」とは、陽性患者が人に感染させる可能性のある期間(陽性患者の発症日の2日前から隔離されるまでの間)に、陽性患者と手で触れることのできる距離(目安として1メートル)で、マスクの着用など必要な感染予防策をせず、15分以上の接触があった方などです。”
https://www.city.kobe.lg.jp/a73576/kenko/health/infection/protection/corona2/pcrqa.html
他の自治体も概ね同様のようです。
マスクをして1メートル以上、離れていれば、また換気や消毒などの感染予防策を行っていれば、保健所でも濃厚接触者と判断されることはないと考えています。
日本医師会による説明では濃厚接触について次のように定義されています。
https://www.med.or.jp/dl-med/kansen/novel_corona/link/8link.pdf
- 患者(確定例)と同居あるいは⻑時間の接触(⾞内、航空機内等)があった者
- 適切な感染防護無しに患者(確定例)を診察、看護もしくは介護していた者
- 患者(確定例)の気道分泌物もしくは体液等の汚染物質に直接触れた可能性が⾼い者
- その他:⼿で触れることのできる距離(⽬安として1メートル)で、必要な感染予防策無しで、患者(確定例)と15分以上の接触があった者(周辺の環境や接触の状況等個々の状況周辺の環境や接触の状況等個々の状況から患者の感染性を総合的に判断する)。
カウンセリングは、15分以上の接触になることがほとんどですが、1.5~2メートルの距離を確保し、換気・消毒を徹底した上で双方が不織布マスクを着用していれば、暴露のリスクは「低リスク」になると考えられます。
Q.新型コロナウイルスへの不安にはどのように対処すればいいでしょうか?
このような状況で不安を感じるのは当然のことです。ただ、ウイルスは目に見えないものですし、感染リスクも、数字などを通じて推測するしかないことですので、どこからが現実的な不安で、どこからが心配しすぎなのか、判断するのがとても難しいのも確かです。
ストレスとうまくつき合おう! -中学生のためのストレスマネジメント講座
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