多重関係に関する過去問(公認心理師試験)
公認心理師試験の過去問から、「多重関係」に関するものをピックアップしました。
問110 公認心理師の責務と職業倫理とに基づく相談業務の対応として、
不適切なものを1つ選べ。
① 国内外の様々な指針や研究結果を実践的に取り入れる。
② 自分が兼務している別の機関にクライエントを紹介する。
③ 友人から心理的支援の依頼を受けた場合は、多重関係となるため断る。
④ クライエントに自分自身でどの機関で援助を受けるか決めるよう助言する。
⑤ 初回の面接で自らが不在の際の対応について、クライエントに希望を聞く。
第1回公認心理師試験(平成30年12月16日実施分)午後問題
問49 心理的支援を要する者へ多職種チームで対応する際に、公認心理師が留意すべき点として、不適切なものを1つ選べ。
① 要支援者もチームの一員とみなす。
② 要支援者の主治医の指示を確認する。
③ 多重関係に留意しながら関連分野の関係者と連絡を取り合う。
④ チームに情報を共有するときには、心理学の専門用語を多く用いる。
第2回公認心理師試験(令和元年8月4日実施)午前問題
問125 人を対象とした心理学研究の倫理に関する説明として、最も適切
なものを1つ選べ。
① 効率的に研究を進めるために、協力が得られやすい知人を研究対象にする。
② 自発性が保証された状況下で、対象者からインフォームド・コンセントを取得することが求められる。
③ 研究計画の立案や研究費の獲得、研究の実行など、個人で複数の役割を担う多重関係は回避すべきである。
④ 研究過程で収集した対象者の情報は、データのねつ造ではないことの証明として、研究終了後にすべて公表する。
第4回公認心理師試験(令和3年9月19日実施)午後問題