「秘密保持」に関する問題(公認心理師試験過去問)

公認心理師試験の過去問から、「秘密保持」に関する問題を探しました。

毎回、必ず1問は出題されていますね。テストに出るよ。

(秘密保持義務) 第四十一条 公認心理師は、正当な理由がなく、その業務に関して知り得た人の秘密を漏らしてはならない。公認心理師でなくなった後においても、同様とする。

公認心理師法

問30 公認心理師法に定める内容について、誤っているものを1つ選べ。
① 公認心理師は名称独占の資格である。
② 秘密保持義務に違反した者は禁錮刑の対象となる。
③ 公認心理師は、公認心理師の信用を傷つけるような行為をしてはならない。
④ クライエントについての秘密を他者に伝えるには、正当な理由が必要である。
⑤ 秘密保持義務に違反した者は、公認心理師の登録を取り消されることがある。

第1回公認心理師試験(平成30年9月9日実施分)午前問題


問47 公認心理師が他の職種と連携して業務を行う際の秘密保持に関する留意点として、不適切なものを1つ選べ。
① 教育分野では、相談内容を担任教師に報告する場合、クライエントである児童生徒の同意が必要である。
② 医療分野では、全職種が守秘義務を有しているため、クライエントの秘密の扱いについて本人に同意を得る必要はない。
③ 産業分野では、うつに悩むクライエントから許可を得れば、クライエントの上司に対して業務量の調整を提案してよい。
④ 犯罪被害者のカウンセリングで得られた犯人に関する情報の提供を求められても、正当な理由がなく警察官に伝えてはならない。

第1回公認心理師試験(平成30年9月9日実施分)午前問題


問78 公認心理師の秘密保持義務違反になる行為として、正しいものを1つ選べ。
① クライエントの同意を得て裁判所で証言する場合
② 養育者による虐待が疑われ児童相談所に通告する場合
③ 意識不明のクライエントの状況について配偶者に説明する場合
④ クライエントのケアに直接関わっている専門家同士で話し合う場合
⑤ 通院中のクライエントのきょうだいから求められ病状を説明する場合

第1回公認心理師試験(平成30年12月16日実施分)午後問題


問126 クライエントに関する情報提供が秘密保持義務よりも優先される状況について、適切なものを1つ選べ。
① クライエントが虐待されていることが疑われる場合
② クライエントに直接関係ない専門家の研修会で事例として取り上げる場合
③ 成人のクライエントについて、一親等の家族から情報開示の請求がある場合
④ クライエントとの面接で、誹謗中傷される相手が特定できる可能性がある場合
⑤ クライエントが自分自身の精神状態や心理的な問題に関連して訴訟を起こし、その裁判所から要請がある場合

第2回公認心理師試験(令和元年8月4日実施)午後問題


問35 公認心理師法について、誤っているものを1つ選べ。
① 秘密保持義務についての規定がある。
② 信用失墜行為に対しては罰則が規定されている。
③ 主務大臣は文部科学大臣及び厚生労働大臣である。
④ 国民の心の健康の保持増進に寄与することが目的である。
⑤ 公認心理師は、心理に関する支援を要する者の心理状態を観察し、その結果の分析を行う。

第2回公認心理師試験(令和元年8月4日実施)午前問題


問39 学校生活での悩みを持つ思春期のクライエントとの面接に関して、保護者への情報提供に関係する対応として、不適切なものを1つ選べ。
① 事前に、秘密や記録の扱いについて関係者と合意しておく。
② 保護者から情報提供の依頼があったことをクライエントに知らせ、話し合う。
③ クライエントの意向にかかわらず、秘密保持義務を遵守するために、保護者からの依頼を断る。
④ 相談面接において、特に思春期という時期に秘密が守られることの重要性について、保護者に説明する。
⑤ 保護者に情報提供することで、保護者からの支援を受けられる可能性があるとクライエントに説明する。

第2回公認心理師試験(令和元年8月4日実施)午前問題


問117 公認心理師が留意すべき職責や倫理について、不適切なものを1つ選べ。
① 心理的支援に関する知識及び技術の習得など資質向上に努めなければならない。
② 法律上の「秘密保持」と比べて、職業倫理上の「秘密保持」の方が広い概念である。
③ 心理的支援の内容・方法について、クライエントに十分に説明を行い、同意を得る。
④ 心理状態の観察・分析などの内容について、適切に記録し、必要に応じて関係者に説明ができる。
⑤ クライエントの見捨てられ不安を防ぐため、一度受理したケースは別の相談機関に紹介リファーしない。

第3回公認心理師試験(令和2年12月20日実施)午後問題


問144 35 歳の男性 A、会社員。A は、製造業で 1,000 名以上の従業員が在籍する大規模事業所に勤務している。約か月前に現在の部署に異動した。1か月ほど前から、疲労感が強く、体調不良を理由に欠勤するこ
とが増えた。考えもまとまらない気がするため、健康管理室に来室し、公認心理師 B と面談した。A は B に対して、現在の仕事を続けていく自信がないことや、部下や後輩の指導に難しさを感じていること、疲労感が持続していることなどを話した。前月の時間外労働は約 90 時間であった。
このときの B の対応として、最も適切なものをつ選べ。
① 面談内容に基づき、A に休職を勧告する。
② A の上司に連絡して、業務分掌の変更を要請する。
③ 医師による面接指導の申出を行うよう、A に勧める。
④ 積極的に傾聴し、あまり仕事のことを気にしないよう、A に助言する。
⑤ 急性のストレス反応であるため、秘密保持義務を遵守して A の定期的な観察を続ける。

第3回公認心理師試験(令和2年12月20日実施)午後問題


問78 公認心理師が担当する成人のクライエントに関する情報を、本人の
同意なく開示することについて、秘密保持義務違反に当たるものはどれか、最も適切なものを1つ選べ。
① クライエントが、友人に危害を加える可能性が高い場合、当事者に知らせる。
② クライエントが、歳の娘の育児を放棄している場合、児童相談所に通報する。
③ 所属する医療チーム内で、クライエントの主治医及び担当看護師と情報を共有する。
④ クライエントが、自殺を企図する可能性が高い場合、同居している保護者に連絡する。
⑤ 別居中の母親から音信不通で心配していると相談された場合、クライエントの居場所を教える。

第4回公認心理師試験(令和3年9月19日実施)午後問題


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