インフォームド・コンセントに関する公認心理師試験過去問

「 インフォームド・コンセント 」というキーワードが出てくる公認心理師試験の過去問です。

問81 研究の目的を偽って実験を行い、実験の終了後に本来の目的を説明することによって、実験の参加者にじた疑念やストレスを取り除く研究倫理上の行為として、正しいものを1つ選べ。
① 個人情報保護
② ディセプション
③ フィードバック
④ デブリーフィング
⑤ インフォームド・コンセント

第1回公認心理師試験第(平成30年9月9日実施分)


問63 13 歳の男子 A、 中学生。中学校のスクールカウンセラーから紹介されて B 大学の心理相談室を訪れた。スクールカウンセラーからの依頼状では、クラスでの対人関係の困難と学習面での問題について対処するために心理検査を実施してほしいという内容であった。ところが、Aは検査のために来たつもりはなく、「勉強が難し過ぎる」、「クラスメイトが仲間に入れてくれない」、「秘密にしてくれるなら話したいことがある」と語った。
援助を開始するにあたって、インフォームド・コンセントの観点から最も適切な方針をつ選べ。
① 保護者からの合意を得た上で適切な心理検査を実施する。
② いじめが疑われるため、A には伝えず保護者や教員と連絡をとる。
③ 「ここでのお話は絶対に他の人には話さない」と伝えて話を聴いていく。
④ スクールカウンセラーから依頼された検査が問題解決に役立つだろうと伝えた上で、まずは A が話したいことを聴いていく。
⑤ スクールカウンセラーから依頼された検査をするか、自分が話したいことを相談するか、どちらが良いかを A に選んでもらう。

第1回公認心理師試験(平成30年9月9日実施分)


問113 心理的アセスメントにおけるインフォームド・コンセントの説明として、不適切なものを1つ選べ。
① 被検査者が幼い場合には、保護者に情報提供をする。
② 検査をいつでも途中でやめることができることを伝える。
③ 検査がどのように心理的支援に活用されるかについて説明する。
④ 心理的支援に否定的な影響が想定される場合、検査の性質の一部を伏せて実施する。
⑤ 被検査者に説明する際には、被検査者が理解できるような言葉にかみ砕いて情報を伝える。

第4回公認心理師試験(令和3年9月19日実施)


日本心理学会の遠隔心理支援サービスに関するインフォームド・コンセントに関するガイドライン

臨床心理学におけるインフォームド・コンセント

令和4年版(第5回)公認心理師試験出題基準・ブループリントと過去問

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