こころを観る 時代を観るー中井久夫さんを偲んでー
「こころを観る 時代を観るー中井久夫さんを偲んでー」@ギャラリー島田、神戸三宮
明日までだったので、空いた時間にちょっと寄ってきました。
中井久夫先生に最初にお会いしたのは、修士1回生の頃の講義か、あるいは神大病院の診察に陪席させていただいたのが最初だったような記憶があります。
1995年1月17日に阪神・淡路大震災があって、その年の5月か6月くらいに中井先生を中心に「こころのケアセンター」が設立されました。
その前の数ヶ月、修士1回の頃に、兵庫県の臨床心理士会の支援活動に参加して(というよりくっついて被災地を歩いて)、そのご縁でこころのケアセンターで働くことになりました。
こころのケアセンターに応募したときの面接官が中井先生で、「好きな花は?」「どこに旅をしたい?」「苦手なタイプの人は?」といったことを尋ねられて、どう答えたものかとっても困ったのを覚えています。
その後、1997年、神戸大学を退官された中井先生が甲南大学にいらっしゃったので、講義を伺う機会が度々ありました。
大学院では「人間科学総論」という講義をされていて、中井先生はいつも御座候を買ってきて院生たちとパクパク食べながら、「人間とは何か」というテーマでお話しされていました。
今日の、ギャラリー島田での展示会でも、中井先生の講演の動画が流れていて、ひさしぶりにお声を聞くことができました。
でも動画よりも、いつも先生が身につけておられた帽子とネクタイを見たときの方が何か込み上げてくるものがあったのが、ちょっと不思議でした。写真の山口直彦先生も。ピーコちゃんも。
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