新年の抱負が続かないのはなぜか
新年には、今年の「抱負」であるとか「誓い」を立てる風習がありますが、これは古代バビロニアやローマにまでさかのぼることができるそうです。
かつてのローマの人々が新年の抱負を誓った神ヤヌスの名は、一月(January)を意味していました。
「毎日ランニングしよう」とか「日記を書こう」などと、いろいろな抱負を立てるものですが、三日坊主という言葉もあるとおり、こうした試みはおおよそのところ失敗してしまうようです。
アメリカのとある調査によると、新年の抱負のトップ10は次のようなものだといいます。
(1)ダイエット
(2)整理整頓
(3)節約と貯蓄
(4)人生をもっと楽しむ
(5)健康な生活
(6)わくわくすることを学ぶ
(7)禁煙
(8)誰かの夢を手助けする
(9)恋に落ちる
(10)家族との時間を増やす
45%の人がだいたい毎年新年の抱負を持ち、17%がときどき抱負を誓います。
まったくそういうことをしない人も38%います。
最後まで達成できる人は8%、まったくできない人は24%です。
多くの人は、ちょっとはがんばるけれど、後はぐずぐずなし崩しになってしまうようです。
一週間続く人は75%いますが、半年後も継続できる人は半数以下とのことでした。
新年の抱負が続かない理由はなんでしょうか?
と思って検索してみると、この手の記事ってたくさんあるんですね。
「新年の抱負が失敗する9つの理由」(9 REASONS WHY NEW YEAR’S RESOLUTIONS FAIL)
という記事では、
(1)本当のモチベーションがない。
(2)十分に具体的ではない。
(3)実行可能なアクションがない。
(4)隠れている問題への備えや必要なリソースがない。
(5)支えてくれる人たちと目標を共有しなかった。
(6)目標自体を忘れてしまう。
(7)ささいなミスを完全な失敗と受け止めてしまう。
(8)生活が邪魔をする。
(9)自分を心から信じていない。
といった理由が挙げられています。
「~すべき」とmust思考で考えていたり、人から言われてしぶしぶといったことは、本当のモチベーションにつながらないようです。
逆にいえば、自分が本当にしたいことを目標にして、できるだけ具体的で実行できるアクションにつなげて、周りの人に助けてもらいながら完全主義にならないように「なんとかなるさー」と取り組むといいということでしょうか。
けれども「抱負」とか「目標」といった未来の理想にあまりしばられすぎるのも息苦しいので、このブログはできるだけ気まぐれに更新したいと思います(というのが今年の目標)。
というわけで、本年もよろしくお願いします。(久)